江川暁夫教授（経済学部 経済学科）の論文が、公益財団法人ニッポンドットコムが運営する日本情報多言語発信サイト「nippon.com」に掲載されました。

 

江川教授は、開発ミクロ経済学、国際政治経済論を専門としており、タイの低所得者向け政策の効果、ASEAN経済統合を研究テーマとしています。

 

論文では「ASEAN中所得国の経済安全保障：『関心はあるものの…』、日本と温度差」を執筆しています。

 

＜論文概要＞

主要国で経済安全保障政策の重要性の高まりがみられる一方、日本とサプライチェーン関係を強めているASEAN諸国においては、例えば専門の政策担当部局も拠って立つ政策方針もないなど、経済安全保障への取組に関して日本と温度差がある。これは、ASEAN諸国がサプライチェーンの構築主体ではなく主要な一角であること、経済活動のレジリエンスより経済成長を志向していること、などにある。しかし、拠って立つべき経済安全保障に係る政策方針を持たないままバンブー外交を続けることは、先端技術をめぐる覇権競争の中では難しく、また、ASEAN各国の既存の経済社会開発政策は、経済安全保障政策の推進方針を代替していない。

 

【参考URL】

▼nippon.com

「ASEAN中所得国の経済安全保障：『関心はあるものの…』、日本と温度差」（5月9日配信）

 

▼本学Webサイト

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