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2025.11.4
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【社会学部 ソーシャルデザイン学科】OB・OGをお招きし資格や多様な体験についてお話しいただきました

社会福祉士資格で人生を切り開く、多様な体験を生かして社会貢献を・・・
社会学部ソーシャルデザイン学科の1年次生が学ぶ「ソーシャルデザイン演習B」の授業に、福祉現場で働いている本学OB・OGの会「桃福会」のメンバーである3名をお招きし、仕事の内容や学生時代の学びについてお話しいただきました。学生生活の過ごし方がどのように現在の仕事につながったのかをお聞きし、将来のイメージをつかみ、社会福祉の仕事に就くために何が必要かを学ぶのが、この授業の狙いです。

登壇いただいたのは、▽社会福祉法人福生会(堺市中区)の老人ホームで生活相談員として活躍している嶋田紗也さん(2020年卒業)、▽民間企業から転職した岸和田市社会福祉協議会で仕事と子育ての両立を追求している稗田文香さん(2011年卒業)、▽公務員経験の後、住まい確保が難しい高齢者・障害者・生活困窮者を支援する法人を起業した北口達也さん(2019年卒業)です。

◇様々な経験を積もう!
嶋田さんは高校時代に社会福祉士を目指すと決めて大学へ入学し、認知症について学ぶゼミナールに所属するなど、計画的に福祉職場をめざしました。稗田さんは卒業後に福祉機器を扱う民間企業に、北口さんは奈良県生駒市役所に就職しました。3名が共通して強調したのが学生時代に様々な経験を積むことの大切さです。
嶋田さんは在学中、フィールドワークや病院実習などを通じて視野を広げました。老人ホームの仕事では介護職員のサポートも担当しており、「現場の体験が多い方が良い。大学時代に積極的に挑戦を」と呼びかけました。北口さんは在学中、社会福祉協議会で学習支援や放課後等デイサービスに取り組み、居酒屋やコンビニ、光回線の営業など様々なアルバイトも経験しました。稗田さんはアルバイトでお金を貯め、趣味の旅行を楽しんでいましたが、「大学時代は社会に出る基礎をつくる時期。今しか出来ない経験が広い視野を持つ助けになる」と話しました。

◇専門・資格の威力
稗田さんは、就活では福祉業界以外を目指しましたがうまく行きませんでした。そこで福祉関係に目を向けて取り組むと、面接1社目で内定を獲得し、「専門分野を学ぶことは武器になる」と痛感したそうです。
北口さんは事務職として奈良県生駒市役所に就職しました。市職員の傍ら、27歳の時に高齢者や障がい者、生活困窮者などの住まい探し支援に取り組む一般社団法人Social Reform(ソーシャル・リフォーム、SR)を設立。28歳の時に大阪府の高石市社会福祉協議会に転職し、29歳で独立しました。大胆な転身を支えたのが資格。「社会福祉士の資格を持っていたので、転職、独立に踏み切る勇気を持つことが出来ました」と振り返ります。

◇友人との出会いを大切に
北口さんは大学1~2年次の時は漫然と過ごしていました。ところが、ある友人との出会いで「同じ講義を聞いているのに何も身につけていなかった。大学をなめていた」と気づき、勉学に力を入れるように変わったそうです。その友人から教えられた「成績優秀者奨励奨学金」で年間学費半額相当額を給付され、また熱心な受講態度を評価してくれた教員から、社会福祉協議会でのアルバイトを紹介してもらうなど貴重な経験を積みました。
嶋田さんは、4年次は就職活動、卒業論文、国家試験勉強を並行して取り組むことに苦労しました。授業がない日でも登校し、友人と教えあうなどして国家試験対策に励みました。授業の最後に、北口さんら3名から「桃山学院大学社会福祉学科(現ソーシャルデザイン学科)で学ぶことができ、本当に良かった。皆さんも後悔なく充実した学生生活を過ごしてください」とメッセージをいただきました。