9月14日(土)・15日(日)に大阪・あべのキャンパスで開催予定のビジネスデザイン学部独自の学園祭・BD博に出店予定の学生たちが、7月25日(木)、小売店舗運営のプロから店頭販売のコツを学びました。
講師には、パン、サンドイッチ、洋菓子の製造・販売や喫茶・カフェテリアなどの飲食店経営を行っている株式会社ダイヤ(本社・大阪市生野区)営業部の多田尚弘部長と佐藤之康さんをお迎えしました。佐藤さんは本学経営学部の卒業生で、多田部長はMBA(経営学修士)を取得されています。現在、ビジネスデザイン学部生の4チームが企画したパンの試作・開発を同社にお手伝いいただいているご縁で、今回の講義をお願いする運びとなりました。
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多田部長は店頭販売に必要な「ヒト」「モノ」「カネ」の基礎を解説し、5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)の重要性なども強調しました。その上で、売れる店と売れない店の差は「マーケティング巧者であるかどうか」とし、マーケティングを考える枠組みとして4P(product、price、place、promotion)とAIDMA(attention、interest、desire、memory、action)の2種類の手法を勧めました。
続いて、佐藤さんと学生らの「小芝居」を通じて接客のコツを伝授しました。▽接客する側が仲間内で盛り上がり過ぎない、▽店員全員が客を待ち構えていると入りづらくなるので常に何か作業をしている方が良い、▽「どちらから来られましたか?」などの声掛け・会話(スリー・ラリー・トーク)を心がける——などの要点を具体的に学びました。
顧客満足度を高める工夫や食中毒などの事故を防ぐ衛生管理や点検方法など、実際の飲食店の経営で重要なこともご説明いただき、多田部長は「出店コストはほぼゼロで、来られる客は好意的、気の合う仲間で運営できる学園祭は絶好の実験の場。自分のビジネスを試してください」と、学生たちを励ましました。