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2024.12.16
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【ビジネスデザイン学部】PBL授業がいよいよ最終段階に クライアント企業がアドバイス(2年次生)
ビジネスデザイン学部の特色であるPBL(課題解決型)授業が、最終発表に向けて大詰めを迎えています。

PBLは、少人数チームで企業の課題を解決するビジネスプラン作成に取り組むもので、起業に必要な企画力や経営戦略、資金計画、チーム内のコミュニケーション力やリーダーシップなどを学びます。12月4日(水)には、2年次生のPBL応用に課題を提示していただいた企業(クライアント)の方々を迎え、中間提案に対する助言をいただきました。

◇2年次生はコイズミファニテック株式会社
4日に来学したPBL応用のクライアントは、小泉産業株式会社(本社・大阪市中央区)グループのコイズミファニテック株式会社です。小泉産業は1716年創業の老舗企業で、照明器具のコイズミ照明、学習机を中心とする家具やベッドマットレスなどのコイズミファニテックなどのグループ会社を擁しています。学習机のトップメーカーとして知られてきましたが、少子化や学習机を購入しない家庭が増えていることなどから市場の縮小に直面しています。そこで「コイズミファニテックの『新たな成長ビジネス』を提案してください」という課題をいただきました。

学生らは、▽学習机に女性向けドレッサーの機能の付加、▽カスタマイズできるマットレス、▽学習机と子どもを見守る定額サービスのセット、▽学生向けのコワーキングスペース、▽高品質な素材を生かしたサウナチェアやグッズ、▽単身赴任者向けの机、ベッドのレンタル、▽トラックコンテナを活用して病院等への遊具の提供—など、様々な提案をぶつけ、「発想は面白いが、ビジネスとして成り立つのか」など辛口のコメントも受けていました。

コイズミファニテック株式会社 商品開発室の徳尾野仁室長は「学習塾がAI(人工知能)を使ったリモート授業をするので自宅に学習机が必要になるため学習机の需要はこれ以上減らないと思います、という学生がいて、我々には無い視点でした。約1か月ぶりに授業に来ましたが、その間にアンケート調査などでさまざまなことを調べてきていることに驚きました。目上の人にも配慮して話しているのも素晴らしいと思います」と評価し、商品開発室の上城早紀子さんは「女性中心のグループが、お母さんが子ども連れでゆっくりする場を作る提案をしてくれ、私も子育て中なので共感しました。すでに似た商品があるので、さらに企画を磨き上げてくれることを期待しています」と話していました。

また、コイズミファニテック株式会社 経営企画管理部新規事業担当の勝木武志さんは「若者世代の声をまとまって聞くのは初めてで、当社にとっても貴重な機会です。デジタルネイティブ世代が将来をどうみているのか参考にしたいと思います」と話し、同部SDGs担当の甲斐和弘さんは「企業の中では長い歴史の中で『それは無理』などと頭から否定して新しいアイデアがなかなか出ません。当社の若手社員が学生の発想に触れて、自分たちも新しい考え方、アイデアを生み出せるようになることにも期待しています」と期待を寄せていました。


<中間提案にアドバイスをいただく様子>