井田大輔教授、上ノ山賢一准教授（ともに経済学部 経済学科）の共著論文が海外査読付き雑誌『Macroeconomic Dynamics』に採択されました。

井田教授と上ノ山准教授は、マクロ経済学と金融論を研究分野としています。今回の論文「Effect of a cost channel on monetary policy transmission in a behavioral new Keynesian model」は、井田教授と上ノ山准教授による共著で、ニューケインジアン理論に基づく金融政策分析をしています。

＜論文概要＞
本稿は、家計と企業での認知割引（cognitive discounting）の程度が異なる行動ニューケインジアンモデル（behavioral new Keynesian model）における金融政策のコスト・チャネルの役割を分析している。本稿の分析は以下のように要約される。まず、認知的割引の程度が、コスト・チャネルを通じて合理的期待均衡の一意性の問題にどのように影響するかを示した。次に、認知的割引の程度が高いと、金融引き締めショックに対するインフレ率の反応が減衰し、コスト・チャネルはこの効果を増幅することを明らかにした。最後に、認知的割引の程度は、コスト・チャネルの最適金融政策へのインパクトを考察する際にも重要であることを示した。

【参考URL】
▼『Macroeconomic Dynamics』 Webサイト
「Effect of a cost channel on monetary policy transmission in a behavioral new Keynesian model」 Daisuke Ida and Kenichi Kaminoyama,
https://doi.org/10.1017/S1365100525000355
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▼教員紹介データベース
井田大輔教授
https://www.andrew.ac.jp/researchers/c5o8gl00000004iz.html

上ノ山賢一准教授
https://www.andrew.ac.jp/researchers/c5o8gl00000009dp.html