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2024.6.10
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ソーシャルデザイン学科の金澤ゼミ生が報告/河内長野市の「こども・若者」の居場所づくりのフォーラムで
 社会学部ソーシャルデザイン学科(福祉)の金澤ますみ准教授(児童福祉、スクールソーシャルワーク)と金澤ゼミ生(4年次生)8人が6月1日、大阪府河内長野市で開かれたフォーラム「こどもまんなか in 河内長野~話そう!つながろう!みんなの居場所~」に招かれ、子どもの居場所づくりに関する調査・研究の成果を発表しました。
 
 金澤准教授はスクールソーシャルワーカー(SSW)や子どもの居場所づくりなどの研究に取り組み、子ども食堂などを実践している団体の企画作りにも関与しています。ゼミ生が3年次の時に、河内長野市のこども子育て課の職員をゲスト講師に招き、市政の子ども福祉の仕事について話してもらった縁で、同市からヤングケアラー支援やこども・若者の居場所について、若者の意見が聴きたいという依頼があり、ゼミで調査・研究に取り組みました。
 この日のフォーラムは河内長野市がこども・若者の居場所づくり事業を展開するためのキックオフイベントでした。不登校など困難を抱える子どものための子ども食堂に取り組んでいる大阪市の団体や、河内長野市内で子どもの居場所支援の活動をしているグループや、スクールソーシャルワーカーの報告などを通じて、今後の取り組みや学校との連携などを考えました。
 金澤ゼミ生は、家族のケアをしているヤングケアラーの支援についての情報を、若者年代に届ける「広報・周知方法」の提言や、様々な年代の人へのインタビューに基づいて「若者が欲しい居場所」について報告しました。居場所については、①人が集まれる場所だけでなく、「ひとりで過ごせる場所」も必要なこと、②子どもたちは、学校の放課後、無料で遊んだり勉強できたりする場を求めていること、③大人の余暇が充実することも重要なこと——など、子どもや若者たちの声から考察した結果を伝えました。発表した西田絢葉さんは「特に小さな子どもへのインタビューでは、質問を変えてみるなど工夫して、子どもの願いを聞こうと心がけました。多くの人を前に発表するのは緊張しました」と振り返っていました。
 
 最後に、総括の討論で金澤准教授がファシリテーターを務め、「今回のような交流の機会を継続することで、居場所づくりに関わる団体がつながることができる。学生たちは、インタビューをとおして子どもの声を聴くことの価値と難しさを報告した。次は子どもの声を聴くことがテーマになる。今日の成果を次につなげていきたい」と締めくくりました。
 

【参考URL】
▼河内長野市Webサイト
https://www.city.kawachinagano.lg.jp/

▼本学は、河内長野市を含む南大阪4市と「4つの約束」を交わしています
https://www.andrew.ac.jp/chiiki/

<フォーラムの様子>

フォーラムで発表する、ソーシャルデザイン学科の学生

フォーラムで発表する、ソーシャルデザイン学科の学生

ソーシャルデザイン学科の金澤ますみ准教授