未来のまちをデザインする
〜桃山学院大学の地域連携〜

活動報告

南大阪4市と桃山学院大学は「4つの約束」を交わしています

  • 和泉市

    桃大キャンパスを“市民のキャンパス”に!
    地域にある大学として、和泉市民の皆さんに学びを提供するだけではなく、気軽に立ち寄れる大学になる。桃山学院大学に行けば、気づき、体験、人との触れ合いができる場所となることを目標とします。
  • 岸和田市

    子ども・おとな・地域の学びをサポート
    学びの大切さを知り、学びの楽しさを感じ、学びの目標を見つけるために、公開講座等を通じて共有するとともに、大学が地域に寄り添いながら学びのサポートを実施します。
  • 河内長野市

    “南花台プロジェクト”に桃大も参画します。
    河内長野市は「イズミヤ ゆいテラス 河内長野」を開設。こちらは咲っく南花台プロジェクトの経験を活かし設立される新たな住民のための支援拠点となり、本学の学生にとってもスタート時からプログラム等の企画運営を自ら考えることができる新しい学びの場となります。
  • 泉大津市

    泉大津市をビジネスする。
    2021年度に予定している経営学部の新しい学びを通じて、泉大津市の官・民・学連携のまちづくりに学生が参画します。

» 2019.11.17 南大阪4市長をお招きした地域連携シンポジウム「南大阪4市と桃山学院大学との『4つの約束』」を開催

大阪市内での取り組み

  • ●「船場のまちづくり」●



     本学ビジネスデザイン学科は2019年4月、船場地区(大阪市中央区)で学びをスタートさせました。2019年9月には「船場センタービル連盟」と連携協定を締結し、2020年9月にビジネスデザイン学科のキャンパスが大阪市阿倍野区に移転してからも、学びのフィールドとして深く船場地域に関わっています。
  • ●「アーバンツーリズム大阪船場会合衆」●に本学も連携しています。



    「アーバンツーリズム大阪船場会合衆」とは・・・
    4年後の大阪・関西万博開催を控え、夢(ゆめ)洲(しま)へのアクセス拠点となる船場を「誘客交差点」として、人の流れと経済を活性化させることを目指しています。
 

MESSAGE 学長あいさつ

 
桃山学院大学 学長 中野瑞彦
地域とともに生き、地域を創生する、
それが私たちの使命の一つ

 日本が抱える大きな問題の一つは、地域をどのように活性化していくのかということです。これは大阪のような大都市圏でも同じです。各地で少子高齢化が進み、地域が抱える問題は日ごとに深刻になっています。IT化が進展し、様々なテクノロジーが発達する時代に、何も地域に縛られなくても良いではという考え方もあります。しかし、人間の生活はITやデジタルだけで成り立つものではありません。私たちの生活は、住み・暮らす地域の自然環境と、豊かな人間関係に支えられて成り立っています。これらが廃れてしまえば、私たちの生活は成り立ちません。
 この日本では1990年代から産業空洞化と東京一極集中が進み、地域の経済は疲弊していきました。同時に雇用の場が失われ、地域の活力がそがれてきました。各自治体は懸命に大手企業の誘致に力を注ぎましたが、必ずしも成功しているとは言えない状況です。しかし、見方を変えれば、新しい地域の未来が見えてきます。従来のような大手企業や一部企業に頼った経済活性化ではなく、その地域の人が自ら地域の在り方を考えて教育や仕事、医療や介護システムを創造し、自立した地域を形成していく姿です。
 今回の新型コロナウイルス感染症の苦難の中で、デジタル技術が著しく進歩し、リモート・ワークやリモート学習、リモート見守りなどが急速に拡大・普及しました。こうした転換は、これまで人手不足やインフラ不足、交通未整備など物理的な問題に悩まされてきた地域にとって、全く新たな発展の姿をもたらす可能性があります。これを裏付けるように、既に大都市圏から地方への移住も始まっています。
 桃山学院大学は、5学部が存在する和泉キャンパスでは、2019年に和泉市・泉大津市・河内長野市・岸和田市と提携した「4つの約束」のもとに、学生・教職員が協同して地域の諸問題解決に取り組んでいます。また、ビジネスデザイン学部のある昭和町キャンパスでは、船場地区や阿倍野区と新たな街づくりに向けた連携を図っています。
 私たち桃山学院は、地域を支えると同時にその地域に支えてもらうという相互依存関係を大切にし、建学の精神である「世界の市民の養成」の下で、地域の創生と活性化に貢献して参ります。

桃山学院大学学長 中野瑞彦