桃大を卒業後、日本電気株式会社(NEC)に就職しました。
現在は、モビリティソリューション統括部で自動運転車両に組み込まれるシステム開発に関する営業職を担っています。 いま、技術は急速に進化しています。自動車技術ひとつとっても、数年前までは「自動運転なんて・・・」と言われていたぐらいです。スピード感を持って、時代や社会を先端で引っ張っていく、そんな存在でありたいと思っています。
いま、仕事をするうえで大切にしていることのひとつに「分かりやすく伝える」というものがあります。これは、在学当時所属していた金融のゼミで鍛えられた私の武器です。経済動向や金融政策について、ゼミや学内の大会で何度も発表をする機会をいただきました。その都度、新聞などの記事や文献などでよく見られる「聞いたことのないニュアンス」や「取っつきにくい理論」と格闘したことが、いまの糧になっています。
第一志望の大学に落ちて、桃大に入学しました。受験で満足する結果を残せなかった僕にとって、社会に出るまでの4年間は悔しさを晴らすためのリベンジ期間。自分を変え、就職活動で満足する結果を勝ち取ることが目標になりました。そんな中で出会ったのが、ゼミでお世話になる辻教授です。ゼミのメインテーマは「戦略思考」。先生独自の教えとして、社会人として必要な考え方や姿勢、能力を鍛えていただくものがありました。
辻ゼミに入って良かったと思うことの一つは、自分で考える癖がついたこと。そして何よりの成果は、自己分析を通して人生におけるテーマを認識できたこと。就職活動を通して実感したのは、最終的に審査されるのは「人そのもの」でした。エントリーシートの書き方や面接対策も大切ですが、相手は人を見るプロ。テクニックだけでは乗り切れません。辻先生もそれを分かった上で、僕たちの人間力を高めてくださったのだと思います。
自分を深く掘り下げて理解し、真剣な姿勢や誠意を伝えられたことで、希望する企業から内定をいただくことができました。私を大きく成長させてくださった辻先生には、本当に感謝しています。
就職活動では、毎日のようにキャリアセンターに足を運びました。このサポートがなかったら、現在の私はないと思います。
入社してからは、12年間ずっと東京で営業畑を歩んできましたが、昨年、製品販売に関わる業務を様々な面でバックアップする部署に異動。複合機はプリントだけでなくネットワークやセキュリティなどのビジネスにつながっており、その可能性を広げ、取引を円滑にする仕事をしています。
営業時代は、100社以上を担当していたときもあれば、テレビ局や出版社、新聞社など、大手マスコミ数社をメインに担当していたときも。自分の提案力が試されるやりがいのある仕事でした。
今はキャリアアップを見据えて、英語、論文などの勉強に励んでいます。
桃大の経済学部で学んだ銀行論。思えば、それがバンカーとしての出発点でした。金融機関勤務の先生の授業で、金融業は様々な企業の経営者と長期的に関わり、社会を新たにつくる仕事だと知り、興味を持ちました。
私が担当する法人のお客さまが全く異なる分野の新規事業をスタートさせるお手伝いをした際には、私にとっても未知の分野であったため、ゼロから勉強する必要がありました。約半年に及ぶ仕事でしたが、諦めず挑戦し、見事にやり遂げられました。現在は主に不動産関連企業の融資を担当し、プロジェクトの立ち上げから物件が完成するまでトータルで関わっています。限界をつくらずチャレンジする姿勢を、これからも大切にしたいと思います。