百濟:大阪府総務部統計課に勤務する清水拓人さんと私は、ともに法学部花元ゼミ(民法がテーマ)の出身で1学年違い。私が4年次生、清水さんが3年次生のときに一緒に学びました。私は大学入学時から公務員志望で、2019年に大阪府職員として採用されました。府税事務所で2年間勤めた後、健康医療部に異動し、現在は新型コロナウイルス対策に関する業務を行っています。
清水:私も大阪府庁に入庁後は、百濟さんのように府税事務所に2年間勤務しました。2022年から統計調査を行う部署に異動となり、勤労統計調査の仕事をしています。日々の仕事から成長を実感していますが、実は、大学時代は教師を目指し続けていました。教職の単位を取りつつ公務員対策講座を受けていましたが、自分がやりたい仕事は地方公務員職なのではないかと思うように。4年次に公務員になると決め、猛勉強の末、大阪府職員採用試験に合格。その陰には、百濟さんからの親身なアドバイスがありました。
百濟:私と清水さんが学んだ花元ゼミは、先輩が後輩をサポートするのが特色です。花元教授は「どの大学の学生にも負けないくらいの書く力と話す力を身につけ、社会に出てから公務員でも一般企業であっても力を発揮できるように学生を育てるのが信条」と言われます。私は1年次の基礎ゼミから4年間、花元教授の元で学びました。2年次は毎週のように小論文を書き、添削してもらっていました。結果的にその学びは採用試験の論文に役立ちましたし、入庁後も文章を書く仕事があるので今に生きています。一人ひとりの学生を丁寧に見ながら熱心に教えてくださるので、その思いを受け取ったゼミ生が今度は後輩に教える、という流れが自然に生まれています。
警察にはさまざまな相談や要望が寄せられ、それに対してできる活動を行います。その結果「ありがとう」と声をかけられたときはとても嬉しいです。パトロール中に子どもたちから笑顔で敬礼をしてもらうと、元気をもらうと同時に子どもたちが安心して暮らせるようにと気を引き締めています。所属するゼミでは、プレゼンテーションやディベートが重要視されていました。これらのスキルを身につければ社会人になっても役立つと思い、パソコンによる資料作成やグループ内での意見交換、発表時の積極的な発言を意識していましたが、当時の経験が今さまざまな場面で役に立っています。また、大学内のボランティアサークル「桃パト」の代表として、警察の方のご協力のもとで、大学付近の小学校における防犯教室の開催や下校時の見守り活動などに取組んできました。活動を通じて、地域における防犯活動や交通事故防止啓発の重要性を知ることができ、現在の警察官としてのやりがいにつながっています。
幼い頃にまるで家族のように親しくしてくれた警察官の方に憧れ、私の夢は昔から一貫して“警察官になること”。地元の沖縄から桃大への進学を決めたのは、公務員試験への充実したサポート制度と、多くの警察官を輩出した実績があったからです。いざ入学してみれば、優しい先生方や仲間たちとの出会いがあり、女子バレーボール部での活動やアルバイトにも打ち込み、期待以上のキャンパスライフでした。
桃大には、先輩が後輩の勉強をサポートする仕組みがあり、文章の書き方など学びの基礎からフォローしてもらえる環境が頼もしかったです。先生も指導に熱心で、不得意だった論述は授業外でも何度も添削していただけたことで、苦手を克服できました。また公務員試験対策講座では、授業に加え、模擬面接や何でも相談できる環境など、親身なサポートがありました。
様々な方に支えられ、夢をつかむことができました。法学部で学んだ知識と部活動を通して培った責任感を生かし、誰からも親しまれる警察官を目指します。
生まれ育った橋本に恩返しがしたいとの想いから、地域に密着しているJA職員になりました。現在はJAバンクで渉外担当をしています。ゼミでは家族法を専攻していたので、資産の相談を受ける中で相続の話になると、学んだ内容が役立っていると感じます。在学中にファイナンシャルプランナー3級を取得した際、金融資産や保険についても勉強していたので、ここで得た金融知識も今の仕事につながっています。
今後は高齢者の方からの相談に対して確実にサポートをするため、現在はファイナンシャルプランナー2級も取得し、さらに高度な金融知識が得られる新たな資格取得を目指しています。農家の高齢化に伴って耕作放棄地が増えている昨今、農業人口はさらに減少するでしょう。一方で、法人としての農業者が多くなるとの予測もあります。JAの職員として、そういったケースに対して早めの対策を取っていきたいです。また若い方にも農業に興味を持ってもらえるように、新たな取り組みについても率先して考えていければと思います。
入学前に法律系の仕事について調べていたときに行政書士について知り、その業務範囲の広さに魅力を感じ、志すようになりました。
行政書士の国家試験に向けて本格的に勉強を始めたのは、大学3回生のときです。卒業後も、桃大の資格支援講座を受講したり、法学部特別研修生として復学したりしながら、勉強を続けました。そして、2015年に合格。卒業後もたくさん支援していただいた桃大には、とても感謝しています。
現在、2015年に開業した行政書士事務所で仕事をしながら『知的財産・著作権法務』について重点的に勉強する一方で、桃大の後輩に法学や法職の面白さについて講義を通して伝えています。
愛すべき母校の後輩たちに講義をすることにとてもやりがいを感じており、将来は『日本で一番の著作権法の専門行政書士』と『日本で一番熱い講師』を両立したいです。
高校生のとき司法書士が行う法教育の講座を受け、この仕事に興味を持ちました。現在は独立開業し、主に成年後見業務や財産管理業務をしています。司法書士試験の際に役立ったのは民法・刑法・民事訴訟法・憲法の講義です。学説や判例の解釈まで学んでいたので、スムーズに試験勉強ができました。また、1ヶ月間、弁護士事務所で指導していただいた法職オリエンテーションも印象に残っています。弁護士の仕事を間近で見るなど書籍だけでは学べない経験のおかげで、民事訴訟の業務も苦手意識なく遂行できるようになりました。今後は、現在の業務を継続しながら、気軽に法律相談ができる環境づくりにも尽力していきたいです。法律家がもっと身近な存在になれば、家族や地域内だけ問題を抱え込むことなく法的なアプローチで支援し、孤立させない社会に変えていけるはず。地域に馴染んで、地域の問題に一体となって取り組み、困っている人に対して公的機関や民間団体等への橋渡し役を担いたいと考えています。
法曹界を目指すようになったきっかけは、中学生のときの公民の授業でした。授業で司法の役割を知り、法曹という職業に興味を持ちました。また高校生のときには、担任の先生の勧めもあって裁判所に赴き、実際の裁判を傍聴した経験もあります。その後、法曹という職業についてより具体的に調べるようになり、大学で本格的に勉強を始めました。法律の勉強にはインプットだけでなくアウトプットが必要。法科大学院の入学試験、司法試験に限らず、大学のテストも論述試験が基本です。インプットしたものを文章にする能力については、法職セミナー室で開催された「論文の書き方講座」を受講したおかげで格段に向上したと感じています。他にも、同じ法職セミナー室で開催された法学検定試験の対策講座を受講して試験に臨みました。大学生活の4年間はとても有意義で、人生にとって糧になる学びや出会いがたくさんありました。今後はロースクールに進み、さらに高みを目指していきます。
高校生の頃、弁護士の方が法的な問題に悩む方に寄り添い、真摯に解決へと導く姿を見て強く憧れるようになりました。1年〜3年次は、法科大学院受験時に少しでもプラスになるように、法学検定試験やファイナンシャルプランナーなどの資格取得に励み、4年次で本格的に法科大学院受験に向けた準備を始めました。小論文に関しては、法職セミナー室で「法科大学院進学講座」を受講。その後、各志望校の過去問を解いては法職セミナー室の方に添削してもらうということをひたすら続けました。また、志望校によっては志望理由書や自己評価書を提出する場合もあるため、法科大学院に進学した先輩や友人等にお願いして添削をしてもらいました。将来は、立場の弱い方を救う弁護士になりたい。そのためには、さまざまな立場の方と交流して実情を知り、市民が抱えている法的問題を考え、解決方法を見出す実践的な力が必要です。このような能力を身につけるため法科大学院で勉強を続けていきます。