「プロ野球チームをつくろう!」。そう誘われ、関西独立リーグ球団『堺シュライクス』運営会社の代表に就任しました。最初は全くゼロの状態だったので、「不安はなかったんですか?」とよく尋ねられます。でも、新しいことを始める時は誰もが未経験者です。私は卒業後の10年で、コンサル、企業の人事、飲食ビジネスの3つを経験しましたが、全て未経験からのスタートでした。「おもしろい!」と思った道を常に選んできたので、今回も即決断しました。
独立リーグの球団経営は、資金協力をしてくれるスポンサー獲得が最大のテーマです。そこで私は「人材の活用」に着目しました。人手不足の企業に選手たちをアルバイトとして派遣するというアイデアが想像以上の評判を呼び、多くのスポンサーが集まりました。また、球団はファンあってのものです。元プロ野球選手の監督やコーチとも知恵を出し合い、ユニフォームの一般公募、ファンの練習参加、人気投票で決める応援グッズなど、地域全体が盛り上がる新しい仕組みを作るよう頑張っています。
桃大での4年間は、全てに目的意識を持って取り組みました。経営学部の地域ビジネス実践という授業で、アパレルショップ経営の販売リーダーを担当したことも貴重な経験です。メンバーの個性やモチベーションを引き出すために意見を聞き、その上で自分の思いも伝えることを意識。自分の働きかけで周囲が変わっていくことを感じました。
現在のしごとでは、NTTのお客さま相談窓口を担当。お客さまのご要望やその人に合った対応を心がけています。お悩みが解決できて、喜んで頂けるとやりがいを感じます。また、日々の業務を通じて考えた、自分のアイディアを上司に提案し、その企画が採択されたときも非常に嬉しかったです。今後も自ら積極的に働きかけることを大切にしたいです。
私は在学中、リーダーシップスキルと英語を厳しい環境のなかで学ぶことに力を入れていました。2年次に参加した経営学部の留学プログラム「IBP (International Business Programme)」では、オランダで現地大学の講義や企業訪問を通して実践的にビジネス知識と国際性を高めました。
また3・4年次では「世界に向けて論理的に自分の意見を発信する能力の習得と実践」をテーマとするゼミで、英語をベースに世の中の常識に疑問を抱くトレーニングに取り組みました。
そして2020年に卒業し、ドイツの製薬会社に入社。世界に貢献するため、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと考えています。