社会学研究科教員
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教員一覧
研究内容一覧
石川 明人 教授
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[研究テーマ]「宗教」および「戦争」に関する思想と歴史
- キリスト教を中心に、宗教の歴史や思想を研究している。特に関心をもっているのは「宗教と戦争(暴力)」の関係であり、そうしたところから、そもそも「戦争」とは何か、「軍事」とは何かについても考えている。愛と平和を唱えているはずの宗教が、なぜ戦争やテロをおこなえるのだろうか。その矛盾に見えるところを糸口に、信仰とは何か、平和とは何かを問うているが、研究全体の究極的な意図は「人間とは何か」についての探求である。
石田 あゆう 准教授
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[研究テーマ]日本の世俗文化を研究、文化的価値を見いだす。
- 日本のメディアや大衆文化の歴史を、消費者や女性の視点から再考することをテーマとしている。これまで扱ったテーマは、女性週刊誌やマンガ、通信教育やファッションなど多岐に及ぶ。いわばこれまで学問的にはあまり振り返られることがなかった世俗の文化を研究対象としているが、これらのなかにも、社会のコミュニケーションのあり方や新たな文化的価値は潜んでおり、研究次第では大きな発見がある。こうした文化を実際の生活でも楽しみながら、現在の社会について考察し、理解を深めることが私の研究課題である。
巖 圭介 教授
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[研究テーマ]環境教育における生態学的視点を考える。
- 環境問題が人々の問題意識の中に定着し、それに対処しようとしてさまざまな形の環境教育が盛んに行われている。しかし、その方法はときに表層的で、ときに教条主義的になりがちである。より広く、より深い理解を促すためには、とくに生態学的な視点を取り入れる必要がある。どのように取り入れれば効果的に理解を深め、意識の変革につながるのか、その手法について研究する。
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岩田 考 教授
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[研究テーマ]教育を通して現代社会の特質や変容を社会学的に考える。
- 私の専門は、教育社会学です。教育を通して現代社会の特質や変容を社会学的に考えていくものです。特に、入試や就職など社会的な「選抜」や「学校から職場への移行」という問題を扱っています。これまでの教育社会学の多くは、消費社会の進展などにより学校外の世界の重要性が増しているにも関わらず、学校だけに目を向けすぎて教育と学校外部との関連を十分に扱ってきませんでした。そこで、「選抜」などの問題をより広い社会的文脈に位置づけるために、学校外での生活も含めた若い人たちの文化や意識の研究も行っています。
大野 哲也 教授
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[研究テーマ]「スポーツ」「冒険」「ツーリズム」をキーワードにした移動研究。
- 社会学と人類学をディシプリンとして移動研究をしている。スポーツ、冒険、ツーリズムは、移動をともなう実践であるが、移動には冒険心が必要である。こうした「日常に遍在する冒険」を人びとの「生き方」から紐解いていく、ということをしている。
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小野 達也 教授
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[研究テーマ]増進型地域福祉の理論と実践/対話的行為をもとにする地域福祉
- 一人ひとりが地域で幸せに暮らせることと地域社会の継続性をともに実現する地域福祉のあり方について、理論的、実践的に探究する。
金澤 ますみ 准教授
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[研究テーマ]子どもの権利保障を実現するソーシャルワーク実践の探究。
- 子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約である「子どもの権利条約」は、日本ではほとんど知られていません。子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学べる機会が増えるように、子どもの権利条約を子ども自身に届けるソーシャルワーク実践を探求しています。
川井 太加子 教授
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[研究テーマ]高齢者を取り巻く現状から、生活を支援 していくための課題とその方法を探る。
- 「高齢者が住み慣れたところで生活し続けられるための支援のあり方」を主研究テーマに、困難事例に対する支援システムについての研究をはじめ、高齢者の寝たきりや虚弱を引き起こす生活要因についての分析とその予防支援について、さらには誰にも看取られずにひっそりと亡くなっていく、高齢者の「孤立死」防止に向けた支援方法など、高齢者を取り巻く現状から生活を支援していくための課題とその支援方法を探っています。
木島 由晶 准教授
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[研究テーマ]文化的な好みの雑食性と社会階層の関連を実証的に分析する
- 高度経済成長期を過ぎた先進諸国では、ポピュラー音楽やビデオゲームなど、人びとは多彩な娯楽作品をますます手軽に消費できるようになっている。そうした状況下において、人びとの快適さへの追求が娯楽作品にどう影響し、また、メディアを介した娯楽作品との接触が、「人間」をどのように変えていくのかが私の研究課題である。関連して、ユビキタス化が進む情報社会の進展を、ユーザーの利用に着目して検討する作業を続けている。
木下 栄二 教授
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[研究テーマ]社会調査の倫理や家族現象の計量的調査・分析技法を研究。
- 家族意識の測定法や抑うつ尺度の分析など、家族現象を計量的に測定する仕事が中心ですが、今年こそは社会調査の倫理や家族社会学における全般的な調査・分析技法の再検討などの研究課題にも取り組んでいきたいと思っています。
金 太宇 准教授
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[研究テーマ]環境政策をめぐる公共性・公共圏のあり方に関する研究
- 中国社会が抱える不平等構造と経済格差の中で、農村出身の出稼ぎ労働者がどのように職業基盤と生活世界を築き上げているのかを考察し、現代中国の「公共政策」のあり方を検証しています。また、災害廃棄物の仮置き場の候補地における周辺住民や地権者の反対運動にも注目し、災害廃棄物の仮置き場設置に関わる地域内の合意形成の方法についても考察しています。
黒田 隆之 教授
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[研究テーマ]障害のある人への 支援のあり方に関する研究。
- 障害のある人の生活を支援するということを軸にして、いろいろな研究を行っています。特に自立生活運動や自己決定・自己選択のあり方について関心を持っています。
小松 佐穂子 准教授
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[研究テーマ]学習、認知、教育の心理と方法
- 専門は、認知心理学、教育心理学です。人の学習、認知システムをベースに、教育などについても実験心理学的手法を用いて研究しています。
齋藤 かおる 教授
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[研究テーマ] 良心概念の新たな形の探究/自由と愛の具体的な形の探究
- 良心概念の新たな形、自由と愛の具体的な形を、探究しています。また医療や福祉の現場等におけるムラ社会性(社会的に有利な立場にある専門職者・研究職者・組織が、既得権益や利害関係よって結びつき、もたれ合い、現状の改善に消極的であること)の克服の方途を探究しています。
栄 セツコ 教授
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[研究テーマ]精神障害をもつ人が生活者として「自分らしく」生きるための支援。
- 精神障害をもつ人が一人の生活者として「自分らしく」生きるとはどのようなことなのか、そのためにはどのような支援が有効なのかを研究しています。「開発」をキーワードとして、市民の意識開発、ホームヘルプサービスなどの制度・施策開発、当事者自身のもつストレングスの開発などに関する調査・研究を行ってきました。近年では、義務教育における児童・生徒に対して行う精神障害をもつ人の語りが双方にとってどのような効用があるのかを研究しています。
篠原 千佳 准教授
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[研究テーマ]グローバル化社会における新しい制度と社会意識を読みとく。
- 国際機関や政治・経済的国際関係の影響に目を向け、グローバル化社会での被雇用者権利や市民権に関する制度と法意識の変化を研究している。具体的には、職場ハラスメントに対する制度と意識変化の日米比較、国連女子差別撤廃条約と女性の権利、社会的期待と市民社会の発展について研究し出版してきた。現在、ジェンダーと市民権、メディア報道と雇用問題、健康報道と肥満など新分野の研究を進めている。
杉原 久仁子 教授
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[研究テーマ]若年性認知症の人と家族の支援
- 若年性認知症の人と家族の支援について研究をしています。特に本人の社会参加、ピアサポートについて関心があります。新しい認知症観の元、認知症と共に生きていく社会とはどうあるべきかを探求しています。
竹内 靖子 准教授
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[研究テーマ]生活を豊かにする福祉レクリエーション活動支援のあり方を研究する。
- 福祉分野におけるレクリエーション活動支援の現状と可能性について、様々なフィールドで実践ベースの研究を行う。
諸外国のレクリエーション理論・実践も視野に入れ、グローバルな視点で生活を豊かにするレクリエーション活動支援について考察し、フィールドワークに活かしたい。
竹中 英紀 准教授
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[研究テーマ]大都市における社会階層とコミュニティの研究。
- 社会的混合を促進するという政策的意図に反して、計画的集合住宅団地の中に生み出された社会階層の問題や、大都市の中心周辺市街地に流入してきた階層が、社会的上昇を遂げると同時に社会統合の中核を担っていく過程などに関心を抱いてきた。また、これらの延長線上に、地域社会統合の政策が、住民組織の抵抗を引き起こしつつ、末端に滲透していった過程についての歴史研究にも取り組んでいる。
辻井 誠人 教授
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[研究テーマ]精神障害者の地域移行、精神保健福祉労働
- 精神保健福祉士の労働について、労働対象となる生活問題、労働とその環境を規定する政策、これらを促進あるいは抑制する社会運動の側面から分析しています。これらに基づいて、その専門性を構成する価値、理論、実践を再構築することを目指しています。特に労働対象となる生活問題の内、精神障害者の地域移行に関心を持っています。
名部 圭一 准教授
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[研究テーマ]後期近代における社会・文化の変容を理論的観点から明らかにすること。
- 比較的強固な制度的枠組みを提供することで、人びとの価値観やライフコースを方向づけていた時代(前期近代)が過ぎ去り、近代は新たなステージ(後期近代)に突入している。 前期近代を支えた制度的枠組みの脆弱化により、人びとは「解放感」を味わうと同時に、「不安感」を募らせてもいる。後期近代が有すこうしたアンビヴァレンスを統一的に把握する視座を提供することが、最大の課題である。
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萩原 久美子 教授
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[研究テーマ]ケアと労働の社会的組織化とジェンダー
- 保育をフィールドとして、雇用労働・ケア労働・福祉をめぐる現代社会の労働編成と、ジェンダー平等な労働力配置の達成可能性について考察している。
平野 孝典 准教授
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[研究テーマ]自殺の背景にある社会構造的要因を実証的に探究する。
- 人々が自ら死を選ぶ背景には、生物学的要因や心理学的要因だけではなく、社会階層的地位や社会関係、さらには文化や社会規範などの社会構造的な要因がある。社会調査データの計量分析を通して、これら社会構造的要因が人々の自殺の危険性に与える影響を調査・研究している。
彭 永成 講師
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[研究テーマ]情報誌のメディア史的研究
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本郷 正武 准教授
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[研究テーマ]HIV/AIDSをめぐる集合行為、薬害
- HIV/AIDSをめぐる、「薬害」問題やセクシュアル・マイノリティによる運動、医薬品規制の問題といった医学・医療的側面を超えた社会的側面に着目し、社会運動論や医療社会学の観点からその問題を捉える。
本間 栄男 准教授
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[研究テーマ]感情の科学史から人間観の歴史的変遷を見る。
- かつては人間性の厄介な部分として疎んじられ、近年では逆に人間性の不可欠の本質と見なされている感情が心理学・生理学・医学などで科学的に研究されてきた歴史を辿ることによって、科学が人間観に与えた変化を見ていく。特に、19世紀末から20世紀初頭にかけての感情が科学の研究対象となっていく時代に、日本と西洋の心理学での感情の取り扱い方を研究している。
松澤 俊二
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[研究テーマ]近・現代日本における文学テクストを社会や文化的な観点から考察する。
- 現在は、明治期以降の和歌・短歌について研究しています。個別的な歌の内容を考察すると同時に、その歌の内容を成りたせた社会状況や同時代の思想の解明にも取り組んでいます。また、その歌をその場所に出現させたメディアの在り方、歌人集団の力学なども考慮しながら検討を進めています。
南 友二郎 准教授
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[研究テーマ]地域を基盤としたソーシャルワークの展開方法論研究
- 包括的支援体制構築に資するため、ⅰ.地域担当専門職によるソーシャルワークの展開方法、役割、機能のあるべき姿を明らかにし、ⅱ.実践現場が抱える課題の解決方法を提示する研究を行っています。
宮脇 かおり 准教授
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[研究テーマ]表象から読み解く現代社会
- 表象とは、新聞や政治家の演説、広告、美術館、SNSなど、何かのメッセージを発信している記号(言葉や視覚情報)のことです。日頃私達が目にする表象の裏に隠された価値観、文化、社会規範、イデオロギーなどを読み解き、現代社会における「常識」が形成されるプロセスを解明することを目指します。
村上 あかね 教授
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[研究テーマ]ライフイベントの発生と対処に関する研究、家族形成に関する研究、調査方法論の研究。
- 近年、労働市場や家族のありかたが変化している。誰に・いつ・どのようなライフイベント(家族形成、失業、病気、住宅取得など)が発生するのか、家族はどのように対処するのか、その結果として世代内・世代間の不平等がどのように蓄積されていくのか、そのプロセスを実証的に明らかにしている。このような動態的研究に欠かせないのが同一個人を追跡するパネル調査である。パネル調査の実施に伴う諸問題を解決し、データの魅力を最大限に生かした研究ができるよう、調査方法や分析手法についても研究している。
安原 佳子 教授
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[研究テーマ]子育て家族への支援、スクールソーシャルワークの可能性を研究する。
- 発達という視点から、子どもや子育て中の家族が抱えるさまざまなニーズに対する支援をテーマに研究しており、これまで主に、障害児の療育支援、就学前の子育て支援などに関わってきました。そして、現在、小中学校の特別支援教育に関わる中で、学童期の子どもたちへの支援として、スクールソーシャルワークに注目しています。心理的支援だけでは解決できない問題を抱えている被虐待や不登校の子どもたちなどへの支援も視野に含め、スクールソーシャルワークの可能性についても研究をしていきたいと思っています。